予防療法のメリット

アトピー患者さんの肌は皮脂が少なく乾燥しているためバリア機能が低下しています。そのため痒みや炎症が起きやすく、肌に生じた炎症や湿疹などのトラブルも治りにくいという特徴があります。

 

一般的には炎症や痒みをワセリンやステロイド軟膏などの外用薬により抑え込み、日常生活に支障がないよう管理することが治療として行われています。しかし、治療が長引くことで肌が固くなり色素沈着も増えることが多く、特に顔や首にアトピーがある女性の患者さんにとって、長年の炎症の結果としての色素沈着やシワの増加は深刻な問題になっています。

 

当院ではアトピーなどの炎症を予防するために、長年皮膚のバリア機能を高める予防療法に取り組んで来ました。独自の糖質によるスキンケアで皮膚に含まれるセラミドなどの脂質を高めることで、風呂上りに何もぬらなくても乾燥しない肌質を保てるようになれば、ステロイドなどの薬を少なくしても炎症の再発を防ぐことが出来るようになります。

 

炎症やかゆみがなくなってもその時点ではまだ皮膚に含まれる脂質は回復していません。ですから、当院では炎症やかゆみが消えた後も皮膚に含まれる脂分が回復するまで管理を続けています。

 

皮脂が戻り皮膚のバリア機能が回復するまで肌のケアを続けることで炎症の再発を予防できるだけでなく、長年のシミやシワまで劇的に減らせるようになりました。

 

顔、首、肘の内側のシワやシミが減るほど気分は明るく肌に自信が持てるようになります。苦痛から逃れるために仕方なくやっていた治療が、いつのまにか肌をきれいにする楽しさを増やすためのケアに変化していくことも予防療法の大きなメリットといえるでしょう。

 

不自然で病的なシワやシミは治すことが出来ます。しかし本人が病的なシワやシミだと気づくことは難しく、老化だと思って放置していることでどんどんシワやシミが増えて実際に老けて見えるようになっていることが多いのです。予防的な糖質スキンケアと生活習慣の改善による治療を続けることで、不自然なシワやシミは自然な若々しい肌に戻すことが出来ます。

 

また、予防医療では、肌の炎症や痒み、シミやシワなどの症状を薬や処置によって抑え込むのではなく、生活習慣改善や肌を保護するスキンケアによって悪化原因を取り除き、自然に症状が消えるように誘導します。

 

つまり、肌の症状は全身の体調を映し出すモニターとして機能することを意味しています。だからこそ、最終的に薬に頼らずに、健康できれいな肌を保てるようになることは、その患者さんの心身の負担となっている要因を減らす効果を持つことになります。そして、予防医療によるスキンケア治療では、肌の健康だけでなく、全身の臓器の健康を増進し、老化を予防する大きなメリットが得られるのです。

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